覚悟なく辞めた大企業
私は30歳の時「もう会社を辞めよう。丁度今期末の3月末で会社を辞めよう。」と決めました。
特に将来の事をよく吟味してプラスマイナスを計算して決めた訳でもなく、会社を辞めて自分の力で生きていく覚悟も正直ありませんでした。
20代という人生で最も若い時期を、大企業という、ぬる~い職場で生涯の保障と引き換えに明け渡し、その不毛さに抵抗、葛藤する事に自身の若いエネルギーを費やしてきました。。
でもその若さを失った時、私は「もう大企業の保証はいいや~」」と思ったのです。いわゆる一般的な大企業という世界にもうなんの期待も希望もなくなったのだと思います。
世間の雑音は気にならなかった

その時の私には、保障がなくなる不安とか、正社員の雇用が減っているとか、派遣は不安定であるとかの、世間の情勢という雑音は全く意味を成さなかったのです。
それまでは、保障を失う事をメチャメチャ恐れていたのにね。私は10年勤めた(座っていただけだけど)会社を辞める事にしたのです。
会社を辞めるのに、みんないちいち、メリットデメリットを考えて辞めるのでしょうか?会社に勤めている時は、それだけで毎日忙しく(忙しい原因は主に通勤だけど)、立ち止まって何かを考えると言う事が出来るのでしょうか?
それに今思うと、生涯の保障を捨てたくないというのは、組織に生涯守って欲しいという事ですよね。
でも一方で人っていうのは、組織に頼らず個人で自立して働くのが人間としてのあるべき姿なんじゃないかとも思っていました。そしてそれが出来ない私は臆病者だと感じていました。
会社の仕事に意欲を感じなくなった
もう20代中ごろから会社の仕事に努力だの意欲だのそんなものはまーーーーったく感じておらず、だってやってもやらなくても給与が同じなのだし、成果主義なんて子供のおこずかい程度の差でしょう? だったら、最小限の力でお金を手にした方が賢いと思いますよね?

ですから会社で、いかに手を抜くか、いかにサボるかしかもう考えていなかったんです。会社生活はただ時間を浪費しているだけでした。
10年の大企業生活に終止符
会社を辞めると決めた時は、いつ上司に報告するのかを決めて、それは2ヶ月前にしようと思いました。3月末に辞める事にしたので、2/1に上司に報告する事にしました。
上司はほぼノーリアクションで「あっそうなの? 留学? 上の上司に報告しておくよ」という超淡白なものでした。
ずーーっと会社で仕事もせず無駄にいたにせよ、その無反応はなに?? という疑問はさておき、彼がその上の部長に報告し、部長とも面談をして、総務に伝達されて、晴れて退職が決定しました。
私が会社を辞めるというのは、人がまず辞めない会社だったので、やはり周囲は衝撃!だったみたいでした。
でも私は、会社を辞めて本当に良かったんです。あのままずーーっと会社に居ても自分にはメリットなかったなーーって思います。辞めた時は開放感が一杯で、晴れて自由だって思いましたモンッ。
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