派遣は辞めやすいって本当?
皆さんは、派遣社員やパートなどの非正規は辞めやすいと考えている人も多いのではないでしょうか? 直接雇用ほど悩まず簡単に辞められるから非正規で働く人は多いと思います。
私の経験上、辞めやすさには2種類あるのではないでしょうか?
- 雇用保障がない事から来る辞めやす:正社員から見て派遣の方が辞めやすく見えるのは、この雇用保障を元々持たないので、それを失う事がないから、辞めやすく感じられるのではないでしょうか?
- 辞める事に対する、期間的な辞めやすさ:辞めると決めてから即辞められるかどうか? が辞められやすさではないでしょうか?
辞めやすさ
1の雇用形態による心理的な辞めやすさは、非正規の圧勝ですが、それは非正規が元々雇用保証を持たないから、失うものがないからですよね。
2の期間的な辞めやすさは、実は、辞め難い順は、派遣社員⇒正社員⇒パートであるのが実態なんですよ。これは意外な盲点ではないでしょうか?
実は3ヶ月契約で一番身軽な様に印象付けられた派遣社員が、実際仕事を辞めるとなると期間的に時間が掛かり一番辞め難いと感じました。
では雇用形態によって労働者が辞めようとした場合、どの位の期間が法律的に必要か確認してみましょう。
雇用形態別、辞めるまでの期間
正社員は2週間以上前
民法第627条
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
正社員は期間の定めの無い労働者ですから、辞める2週間前に伝えればいいという事ですね。
法律上以外にも、会社の独自の既定がありますよね。ちなみに知り合いの会社ではなんと6ヶ月前に上司に伝えるというルールが有りました。私が居た会社は確認したところ、その様なルールが無かったので、2ヶ月前に上司に申告しました。
派遣社員は3か月以上前
第628条当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
派遣社員は雇用の期間を定めた契約なので、新しい契約書を作成する前に派遣会社に伝える必要が有ります。

そうなると新しい契約書を作成する一ヶ月前に、派遣先とスタッフの意思確認を行いますので、最悪、4ヶ月は辞められない訳ですよね。派遣社員の場合1~4ヶ月前に契約更新に対する意思を決めないといけない訳ですよね。
パート
パートは、無期雇用と有期雇用どちらも働いた経験がありますが、実際問題として、翌日来ないというのは当たり前でしたね。
(*その職場によります)
まとめ
辞めるまでの期間的な辞めやすさは?
一位:パート、二位:正社員、三位:派遣社員
意外にも、派遣社員より正社員の方が辞めやすい。辞めると決めてから、辞めるまでの期間が短く辞める事が出来るのでした。
派遣の方が、辞めやすいから派遣で働く女性は多いと思いますが、それは主に1の雇用保証がない分失うものがないので辞めやすいという点です。
でも、この仕事を辞めると決めて伝えて実際に退職するまでの期間は正社員の方が短いんですよね。であるのなら、雇用保証を与えて貰って、辞めたいと思ったら短期間で辞められる正社員の方が全然イイのではないでしょうか?
コメントを残す