パートと派遣どっちが得!?
パートより派遣の方が時給が高そうだから、今どきは派遣の方が得なのよ。
イヤ派遣って安定しないから、直接雇用のパートの方がいいらしいわよ。
パートより派遣がいいかも?とお悩み中のあなたに、パートと派遣の違いや、何を基準にしてパートか派遣かを決めた方がイイのかをお伝えします。
もくじ
パートvs派遣 どっちが得?
昔は非正規というとパートという形態が普通だったので、主婦やフリーターが働くにはパート(又はアルバイトとも)で働くのが普通でしたよね。
でも、現在は派遣という働き方もあるので、非正規で働く場合はパートよりも派遣がいいのか悩みますよね。
「時給」のみで考えるのなら、断然、派遣ですけど、でも本当にそうなのか? そうではないのか?? 比較してみました。
派遣とパートの違い一覧表
項目別 | 派 遣 | パ ー ト |
給与の高さ | ||
時給 | 高い | 低い |
時給UPの可能性 | わずかにある | わずかにある |
交通費の支給 | 基本なし | 基本なし |
雇用 | ||
雇用主 | 派遣会社 | 企業と直接雇用 |
雇用保障 | 3ヶ月更新 | 期間の定めが無い |
時間契約 | ×(大半はフル勤務) | ○ |
年休 | ○ | ○ |
各種保険 | ○ | △ |
扶養範囲 | × | ○ |
採用ハードルの低さ | ||
仕事へのブランク | × | ○ |
面接の通り易さ | △ | ○ |
通勤時間 | 片道1時間以上 | 数十分 |
辞め易さ | × | ○ |
では一つづつ見てみましょう。

給与の高さ
当然、皆さんご存知の様に、時給は当然派遣>パートです。都内なら事務系派遣で時給1500円ほど。一方、近所の事務系パートは時給800円程度でしょうか。
時給UPの可能性は派遣もパートも両者に充分可能性はあります。例えばUP率は50円とか100円ですけどね。
でも仮に100円UPした場合、100円×8時間×20日=16、000円/月の収入の増加なので、貴重ですよねっ。
みなさんがコレから働く会社が、時給UPが可能な会社でしょうか。
派遣の場合は、長く働く事で、派遣会社を通して交渉可能なのですが(経験あり)、パートの場合は、雇用先のルールに基づくので、働くまでに事前に確認しておきましょう。
交通費の支給については、派遣、パート共に支給されない事が大半ですので、毎月の定期券代も、収支に入れて計算しておかないといけません。
私なんて毎月1万5千円を定期に使っていたので、1年で18万円になります。コレはかな~り痛いです~。
時給(+UPの可能性)+交通費のマイナス+通勤を含めた労働時間に対する給与を計算してみましょう。そーして、派遣とパートどちらが金銭的にいいのか比べてみてくださいね。
一般的に、派遣はオフィス街に多く、パートは近所で探す、という事になると思いますが、具体的に拘束時間合計OO時間で給与はいくらと算出してみましょう。
当然、派遣とパートでは派遣の方が給与が高いでしょうね(笑)
雇用
実は、金銭より重要なのは雇用形態です。派遣の雇用主は、派遣会社で雇用され3ヶ月更新です。パートは企業に直接雇用され、多くの場合、正社員と同じような雇用保障の状態にあります。
派遣の場合、パートのような毎日数時間勤務という時間契約はありますが、多くは有りません。大半の場合はフル勤務になります。
年休は派遣、パートとも法律に従い発生します。各種保険は派遣は入るのですがパートによってはないところもあるので事前に確認しましょう。
扶養に入る場合は、パートで扶養範囲の上限を超えない様にします。
採用のハードルの低さ
派遣の場合、その職種への経験が問われる事が多く、仕事へのブランクがあると、仕事の紹介には厳しいでしょう。
しかしパートの場合は、1部を除いて、ブランクは問題視されない事が多いでしょう。
面接の通り易さは、派遣は、自分から応募又は派遣会社から依頼が来る2つのパターンがあり、派遣会社の書類選考→派遣先での顔合わせの競合という2つの関門を通る必要があります。
パートの場合は書類選考や面接が、派遣社員より、通りやすい傾向がありますよね。面接の通り易さは、派遣、パートの区分だけでは図れず、本当にケースバイケースなので一概には言えませんがね。
通勤時間
通勤時間は大事ですよね。派遣は正社員の仕事が都合よく地元に無いように、当然、オフィス街にしかありません。オフィス街近くに住んでいる方は別として。。
となると通勤は片道1時間以上は掛かりますし、往復2時間と交通費なしで計算する必要があります。交通費を引いて、毎月手取りがいくら残るか計算しなければなりません。
辞め易さ
正社員で働かず、非正規で働くなら、当然、辞め易さも重要なポイントですよね。
派遣は辞め易いというイメージがありますが、派遣会社からの派遣という事で、企業に忠誠心が無い為に、辞める事に対する精神的な軋轢が正社員の様にないという事です。
法律上は2週間前ですが、派遣会社から、毎回、契約延長について話があるはずなので、その際、契約延長しない場合はその旨伝えればいいでしょう。
そういった意味では1ヶ月前には辞める意思決定が必要ですね。
しかーしパートの場合は、もっと簡単で、その日に伝えてもう来ないとか割とザラです。(会社によりますので、ご自身で周囲の雰囲気を確認してみてくださいね)そういった意味では、パートの方がかなり辞め易いと言えるでしょう。
働くのに最も重要なのは雇用保証

私が正社員、派遣社員、パート、日雇い全ての労働形態を経験し、感じたのは、働くにあたり、最も重要視すべきなのは、雇用保障なんです。
派遣の方が短期的に見れば給与も高いです。でもパートは給与は安いけど、雇用保障があり、採用のハードルが低く、家から近く通勤にかかる時間やお金の負担が少なく、辞め易いんです。
給与は高くても、雇用保障がないと、切られると、新しい派遣先を探さないといけないし、又そこでも雇用保障されるかわからないじゃないですか? そーして又新しい人間関係と新しい仕事。負担が大きすぎますよね!?
短期で働くなら派遣 長期ならパート
非正規で働く場合、派遣が優位なのは、短期的、例えば3ヶ月~6ヶ月の期間限定募集の派遣での働き方だと思います。短期募集の派遣は、採用も通過しやすいです。
でも6ヶ月以上働くつもりなら、パートで直雇用で働く方が、雇用保証があり安定していて、ずーっと長く働けます。そのため、金銭的不安がなく、将来の金銭的見通しも立てやすいんです。
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