もくじ
非正規である事に付随して失うこと
社会には、雇われる側の人間、雇う側の人間、個人事業主の3つの労働形態がありますよね。
大多数はこの雇われる側の人間になるのですが、この雇われる側の人間にも様々な労働形態があって、幸か不幸か私は全てを経験してきました。正社員(10年)、非正規(3年)、パート(1年)、日雇い(5日)。
雇われて働く場合、正社員として企業で働く者と、非正規(派遣、パート、日雇い)として企業で働く者との違いについて、多くは、雇用保障の差や金銭的な差で論じられています。
が、私の経験上、雇用形態の違いや雇用保障の差(金銭的な差)に付随して、人生で様々なモノを失っていく、劣位に立たされると、非正規の時代を今客観的に見ると、冷静に分析できるのでした。それらをまとめてみましたので今後のご参考にしてみて下さいね。非正規を経験の方は確かにそうだ!と納得して下さると思います。
4つの失うこと
家庭を作れない
男性は、金銭的保証が無ければ家庭を作れない(結婚出来ない&子供が作れない)ですよね。女性は非正規でも問題ないとされていましたが(?)、最近は私を含む独身の予測外の急増化で~、仕事を非正規のままで過ごしてしまい過酷な中高年フリーターへの道へ・・・

失うこと
現在はまだ両親が健在で経済的にも心理的にも包括されているかもしれません。でも新たな家庭が作れないという事は親の亡き後それらの経済的、心理的な包括を失う事にもなります。
正社員等の経済的セイフティネットが無い上に更に、新しい家族というセイフティネットを作ることも出来ない!! 不幸が重なるとはこういう事です。。
私の場合
私の姉の旦那さんが公務員です。姉は希望通り専業主婦。子供は3人も~。そして最近新築を建てました~。
私はねお宅訪問の時、正直嫉妬心を感じましたよ~。私は普段余り、嫉妬とか感じないタイプなんです。でもね~、独身、非正規、子なしな私には、広めの土地、ピカピカのきれいなお家、オール電化、子供3人、子供達のおもちゃあふれる家に行った時、コレは自分には手に入らないモノだって思ってしまったんです。
私はこれ等を、正社員の男性と結婚する事で手に入れようと思っていましたがダメでした~(涙)。私は姉が持っているこれ等のモノを一つも手に入れる事が出来ないんだ。努力しても出来ないだろうって思ってしまったんですよー。
姉も旦那さんも気が付いていない、当たり前のように思ってると思うけど、この様なお家を購入出来るのは、子供が3人産めるのは、結婚出来るのは、旦那さんに一生涯の保障の仕事があるからですよね。
属性の劣位の為、対人関係も比例する
正社員とは雇用形態や雇用保障による違い(金銭的な違い)から、会話が合わなくなってきます。自らその立場に相応しい言動をする様になります。
失うこと
ハッキリ言ってしまえば社会ではお互いの属性を査定して、付き合っているともいえるのです。例えば取引先の人間からすれば、取引先にとってみれば、その会社の人間は正社員の人間であり、非正規の方がいくら有能でも、正社員の方が全く価値があるわけですよね。仕事の立場が弱いって事は、扱われ方も低くなるって事なんですよね。優良な人間との対等な関係も失われるでしょう。
例えばプライベートの趣味の集まりなんかで、この場合趣味の属性が共通して集まっているわけですが、その集まりの中で親しくなる場合、それ以外の属性の重要部分が合わなければ、人は一線を引くものではないでしょうか?
職場や趣味等を継続的な場所がないと、人間関係が築きにくく孤独に陥りやすい
非正規は一つの場所での労働期間が短く、お互い、どうせ短期間の付き合いだと分かっているので、余り深入りせず、人間関係が使い捨てになるんです。
趣味などを継続的にするにも、交通費や謝礼等のお金が掛かる為に出来ないですよね。趣味にしても継続的にお金を出せる人じゃないとそういったコミュニティで学んだり、人間関係を得る事は出来ないんですよ。
失うこと
会社にせよ、趣味にせよ、継続的に通わなければ、仕事をする事も、学ぶ事も、良い人間関係も得る事は出来ないんです。
私の場合
私は教会に通っていた事がありました~。良い神父さんは偶然的に地元に居るという事はありません~。大抵、都心で講義しているものですよね。宗教施設は当然無料だけれど、当然交通費がかかります。月1万位は掛かる訳ですよ~。コレが払うのに抵抗を感じましたね。自分が精神的に必要なものを得る為にも、お金がなければ得られないものもあるって思いましたよ。
こういった事は教会だけでなく、趣味なども含め、お金が無ければ、刺激的な所へ、学びに行く事も出来ないって事をその時初めて知りました~。
交際費が出せない
「飲み代の5千円が払えないっ」心当たりが大いにありますよね~。非正規にとって一回5千円の飲み代は結構痛いですよね。

失うこと
勿論、必要の無い飲み会も多いですが、自分にとっての重要な飲み会にもケチらなければならないのは、その場で雑談して人と良い関係を作ったり、色々と情報を得たり、新たに会う人がいなくなるって事態にも。。
私の場合
私は会社員時代よく飲みに行っていました。経費は全て会社持ち相手持ちでしたが~。会社関係の飲み会やらで、OO会社の人として交流すると、相手の人となりや考え方が見えるし、自分の事も相手に知って貰えます。そうすれば、人間関係を通した仕事の流れが見えてきて、飲み会を通じて仕事が進むって事もあるし~、仕事がし易くなるんです。飲み会も仕事のうち。
そういった意味では、相手の職場での能力、力は、この交流能力(?)に左右されている事にも気が付くでしょう~。社交性、社会性って事です。
実際、私が居た職場でも仕事の能力はハテナ?でもこの社交性、社会性の高い人の方が出世していきましたよ。
まとめ
この様にみると、非正規であるが故に、私達は多くを失い、もしくは得られていない事に気が付くでしょう~。
雇用形態による労働者としての地位、雇用保障がない事による金銭的不安、家族、対人関係~。
正直、ココには、軽く書いているけれど、非正規の人はこれ等を全てを失ってしまっているのが現状ではないでしょうか?
私達は、自分が余りに何も持っていない事を知っています。だからこそ無い事、唯一ある事にしがみつきたい。そして自分の現状からそれを更に失う事も、そう遠くは無いのではないでしょうか??
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