もくじ
パートで働いた経験はありますか
私は正社員10年、派遣3年、パート1年、日雇い5日の経験がありますが、非正規労働者の中で、派遣ではなく、学生のアルバイトでもなくって、大人になってからパートで働いている方は結構いらっしゃるのでしょうか? パートで働いて生計を建てている方です。
私は、電話センターで6ヶ月、レジで2ヶ月等の経験があります。 パートで働くと、周囲は驚くほどパートばかりでした。
スーパーという業種自体が、いかにパートを安く大量に使って上手く回すかで成り立っていましたし、そのパートを管理するのが正社員の役割でした。
電話センターでは実に95%がパートで働いていて、その超大量のパートを管理するのが正社員の役割でした。特に電話センターでのパートの背景は実に様々で、人種の坩堝で、学生、専業主婦、フリーター、リストラ、転職中等様々でしたね~。

安い賃金でこき使える労働力として、学生、専業主婦、フリーター、リストラ、転職中の方々がパート求人のターゲットになっているとう現実でした。
パートの歴史
ただ、この安い賃金でこき使える労働力として、学生、専業主婦、フリーター、リストラ、転職中の方々がパート求人のターゲットになっているとう現実は、飽くまで私が、大人のフリーター兼転職中の立場から見てそう思ったのです。。
パートという労働形態は、そもそも専業主婦のモノだったという歴史がありますよね。仮に専業主婦でパートの立場から見たら、安くこき使って~なんて思わないのかもしれませんね。
パートというのは元々、旦那さんが正社員、奥さんが専業主婦、子供2人という4人の典型的な核家族で、奥さんが、プラスアルファーとして、ローンの支払いや、子供の学費などの為に更に収入を得るが為の働き方だったのです。
だから、パートの女性は、旦那さんの正社員の扶養の中にあるので、賃金が高い必要はなかったのです。
103万円の壁とは?
・収入が103万円以下なら所得税が掛からない
所得税には38万円の「基礎控除」と、最低65万円の「給与所得控除」があり、収入が103万円以下(基礎控除38万円+給与所得控除65万円)であれば、所得税がかかりません。
所得ー(基礎控除+給与所得控除)=103万円以下
基礎控除とは~すべての納税者を対象に無条件で差し引く所得控除
給与所得控除とは~実際にかかった必要経費の額ではなく、給与等の収入金額に応じて算定される。いわゆる「概算経費控除」である。

・収入が103万円以下なら配偶者控除を受ける事が出来る
「給与所得控除」の65万円を控除すると、合計所得金額が38万円となり、配偶者である夫の課税対象となる給与所得からも、「配偶者控除」として38万円を差し引くことができるというものです。
所得ー給与所得控除=所得金額 配偶者の給与所得ー配偶者控除(=所得金額)
配偶者の給与収入が103万円を超えると、配偶者にも所得税がかかり、更に世帯主の配偶者控除も使えなくなり、段階的に配偶者特別控除を受ける。
130万円の壁とは~
配偶者の年収が130万円以上になると、被用者保険からの扶養資格から外れて、所得税、住民税、国民健康保険、国民年金に加入する事になる為に、支出が増え160万円以上にならないと損に。
1年間の収入が103万円もしくは130万円になる場合どの位働けばい~の?
パート労働で、1年間の収入が103万円もしくは130万円になるには、1ケ月に20日労働の場合、1日何時間働けばいいのでしょうか?

私が働いたレジパート(時給820円)と電話センター(時給1000円)で計算してみました~、以下参照~~。
820円/時間 | 1000円/時間 | |
103万円 | 5.2時間/日×20日 | 4.2時間/日×20日 |
130万円 | 6.6時間/日×20日 | 5.4時間/日×20日 |
103万円以下に抑えるのなら~、毎日4~5時間の労働で、130万以下に抑えるのなら毎日5~6時間の労働になりますよね。主婦は、パートでその位の労働時間でも正社員の旦那さんの扶養に入っているので、生活費や、国民健康保険や国民年金(第3号被保険者)の支払いは、旦那さんに組み込まれているんです。
同じパートでも経済的背景は違いますよ!
ここで大事な事があります!
私達独身の女性達が大人になって非正規で働き始める時、私の経験では、派遣よりも直雇用のパートの方が雇用が安定していて良いというのが経験上あります。
でも勘違いしちゃいけないのは、私達がパートで働くと、周囲がパートばかりになりやすいんです。レジパートの時もパートばかり、電話ーセンターの時もパートばかり。そうなると、パートで働く事がそのコミュニティーでは普通になってしまうんです。周囲は同じ労働内容を同じ給料で働くパートばかり~。
特に電話センターなんて、学生、フリーター、主婦、転職中、リストラ等~という人ばかりで、数百人単位。こうなると、周囲はパートばかり。だから自分の境遇をなんとなく普通と思ってしまうんですよね。
専業主婦のパートと独身女性のパートでは経済的背景のレールが違います
で・も・ね・周囲を自分と同じ、同じ労働を安い給料で働く仲間と捉えると痛い目に遭います。。

だって、周囲と言っても、特に女性の専業主婦は、旦那さんの扶養に入っているので、生活費、社会保険費などは旦那さん持ちだし、収入は103万円や130万円以下で良かったんです~。
でも、パートで独立生計建てている、フリーターや転職中、リストラの人達は経済的背景が正社員の旦那を持つ専業主婦とは全く異なる状況にありますよね。
だからパートで同じ仕事を安い給料で働いていても、背景になる経済力が違っているので、全く生活基盤や未来の金銭的保証は異なったレールに乗っているんですよね。周囲はフリーターばかりと思ってても良く見ると~正社員の扶養に入っている学生や主婦だったりする事も。。そうなると経済的背景はあなたとは全く異なるレールにあるんですよね。
pa-toh
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