会社を辞めるってエネルギーの要る事ですよね。
長年正社員で勤めた会社を、特に余り人が辞めない大企業を辞めるのは自分にもエネルギーが居るし、周囲に与える衝撃も非常に大きい物。
そんな私が大企業を辞めた時の体験談と周囲の反応をまとめてみました。
古い大企業は退職者がほぼゼロ
私が新卒後入社して10年正社員していた会社は、いわゆる大企業系で、新卒一括採用、年功序列、終身雇用、中途採用ゼロ、退職者まれな職場だったんです。
学歴も90%以上一流大学で、彼等は良い大学→良い会社→良い人生という価値観が細胞化した人間で、
入った会社を途中で辞めるという事は有り得ない、非常に保守的な思考の持ち主だったんです。
彼等が望むのは、今の会社で出世するか、もう一段格上の会社に転職する事位しか考えていません。
私が30歳の時に禁を破って、「辞める」って伝えた時の周囲の反応は実に様々でしたね。
そして、退職時の周囲の反応は、あなたへの評価、その人の価値観、その人の能力をごちゃ混ぜにしたような反応が返ってきました。
退職を告げた時の周囲の反応
私が部署で一番嫌いな人は直属の上司。何故嫌いなのかと言うと仕事が全く出来ないからです。彼と何かやると毎度嫌な思いするからヤなんです。
でも一応直属の上司なので、彼に辞める事を伝えないといけません。本当はお前を飛ばしてやり手の部長に伝えたいのは山々なのですが。。
そこから、やり手の部長(彼は多分今頃役員クラスだと思われます)→総務部の人事担当(東大卒の出世コース)→その部下→自分の部署のメンバー→同じ部門の課長以上→他部署の各役職とどんどん情報は伝達されていきますね。
こんな風に書くとお前自意識過剰だよって言われそうですが、とにかく人の出入りがなく、硬~い組織なのでいろんな噂がとにかく目立つんですよ!

で、もう自分の退職の情報が誰に伝わったか、普段の廊下で遭った時の雑談とか、内線とか、メールとかの反応で伝わってくるんです。疲れました。。
最後の仕事は送別会
私は、本当は送別会もやりたくありませんでした。だって私は会社の人間が嫌いだし早く別れたかったしね。会社はお金を貰うところと割り切っていたので。
でも最後の仕事だと思ってやりました。部門の送別会、部署の送別会、女性陣の送別会、同世代送別会、取引先送別会。
一番楽しかったのは、取引先での送別会でしたね。一番疲れたのは女性陣の送別会でしたね。でも2時間だけの我慢だと思ってやりましたね。
最終日 最後の仕事 役職順に社内をあいさつ回り

で、最終日当日、コレが本当に最後の仕事です。社長室を筆頭に社長→役員→部長→課長以下に全ての部署に挨拶回りするんです。もう大名行列ですよコレは。
でもこれが本当に私の会社での最後の仕事なんです。
自分の部署以外は関係ない? そんな事は全然有り得ません。社内の人間に対する噂話は、役員会、部長会、社内サークル、タバコ部屋、部署の飲み会、他噂話で驚くほど周囲に伝わっているものなんです。
「会社を辞める」宣言をしてから、私がかなり感じたのは、最初の課長を最初にした「ふろむさん会社辞めるんだってー」を皮切りに、社内に噂話で伝達され、
送別会、役職順に社内のあいさつ回りをするにあたり、自分が周囲の個人個人にどの様に評価されていたのかって事だったんです。
普段、余り気にしないですよね? よく分かりませんもんっ。
別にコレは評価されているから優れていて評価されていないからダメ人間とかではなくって、飽くまで、相手の価値観によって自分がどの様に評価されていたかって事なんですよ。
意外な人が自分の事を理解して評価してくれてたり、惜しんでくれたり。又は、反応を見れば私は全く価値無しと思われてたんだなーと思ったりもしましたよ。
会社を辞める時の周囲の反応は100%あなたへの評価である事は間違い有りません!!
退職してしまえば過去の人
退職時の周囲の反応はまさに周囲のあなたへの評価に他なりません! だって自分にとって嫌な人、どうでもいい人に対して、退職する時に、温かい態度は取らないでしょう?
だから退職時の周囲の反応は紛れもない周囲のあなたへの評価なんです。
会社は、入社してしまえば、毎日行かなければならないもの。毎日付き合わなければならない人達です。でも会社辞めちゃえば、人生の一度期に出会った大勢の中の単なる通行人に過ぎませんでした。
ステキだなと思う人たちとの出会いは、それぞれの心の中の記憶にしまわれます。でもそれでいのです。新し出会いが待っていますよ♪
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