皆さんは日雇い派遣で働いた事はありますか? 労働階層最底辺、日雇いの世界。ネカフェ難民、ホームレスと一般社会が交わる恐怖の世界。
日雇い派遣原則禁止の法律の内容とは?
日雇い派遣の宣伝文句「単発1日バイト・行った先で直ぐ仕事が出来る・人間関係のストレスなし・面接なし(誰でも採用)・日払い可・送迎つき」
私がたった5日だけ経験した日雇いの真実の世界をお伝えします。
もくじ
日雇い派遣の定義とは
では、日雇い派遣とは具体的にどの様な働きを言うのか、確認してみましょう。日雇い派遣の定義とは?
派遣労働者のうち、1ヵ月未満の雇用契約で働く者を「短期派遣(労働者)」、1日単位の雇用契約で働く者を「日雇い派遣(労働者)」といいます。
コトバンクより
日雇い派遣原則禁止(2012年派遣法改正)
しかし、2012年派遣法改正により、30日以内の短期派遣が原則禁止されました。だって、1日契約で働くなんて、経済的にも精神的にも破綻的な働き方ですからね・・・
日雇い派遣の例外
しかし以下の場合は、日雇い派遣で働く事は例外として認められています。
- 60歳以上の高齢者
- 雇用保険の適用を受けない学生
- 本業で年に500万以上の収入があり日雇い派遣を副業とする者
- 世帯収入が500万円以上で、なおかつ、主たる生計者ではない。
一言でまとめると、本人又は世帯主に、500万以上のメインの収入があるものが日雇いで働くのは問題がない、日雇いを主で生活してはいけませんよという事ですね。でも本人又は世帯主に500万円以上の収入があるものが、好んで日雇いで働く人が居るとは余り思えませんね、、
又、高齢者と学生は問題が有りませんよと事になります。
31日以上の契約か請負バイトにすれば、、
でも実際のところ、、日雇い派遣という形式を取らなければ日雇い的な働き方は出来てしますんです。
- 31日以上働けばいい。1日単位の契約ではなくて、同一現場で31日以上の契約(週3以上)で働けばOK
- 1日単位なら請負形式のバイト(派遣会社が請け負う)
1、31日以上の契約
結局、日雇いで働く人は、日雇いで1日単位で継続して働いているので、契約を31日以上にしてしまえば、同じような働き方が継続できてしまいます。。
日にちが連続しない(連続しても可)一ヶ月更新の派遣みたいなものでしょうかね、、日雇いも長期派遣も危険な事には変わり無いです。。
2、1日単位なら請負形式のバイト(派遣会社が請け負う)
*請負は行っている派遣会社と行っていない派遣会社があります
要は派遣がダメなので、1日単位の直雇用バイトにしましょう、紹介は派遣会社が請け負いますよって事ですね。
結局企業側も、長期契約で出来るものは長期契約にして1日単発で人が欲しいところはバイト(派遣会社が請け負う)形式にすればOKという事に・・・
結局、労働者としては何も変わらないと言うか、、労働者自体が日雇いで働きたいという需要があるんですよね。
日雇い派遣労働者の底辺な1日

そんな労働者階層ド底辺の1日を追跡!!
1、送迎場所への集合
2、車の送迎中
3、集まった日雇いへの説明
4、日雇いの荷物置き場
5、物凄く暑い倉庫
6、水筒持参
7、休憩タイム
8、ランチタイム
9、仕切り屋
10、注意される
11、1時間早く終わる
12、コンビニでアイス
13、帰りの車の送迎
14、日雇い労働者同士の雑談
15、正社員を見る時
1、日雇い初めての第一歩
日雇いに初めての第一歩を踏み込んだのは、知り合いから、1日単位でお金が稼げるバイトを見つけたと聞いたときでした。
2、送迎場所への集合
倉庫作業だと聞いていたので、汗かいてもいい汚れてもいい980円の安いジーパン&Tシャツで集合場所に行った時、こんな姿で仕事に向かう私は絶対ド底辺だーー! と思った瞬間。
底辺度数:★★★★★
3、車の送迎中
現場の往復は日雇い派遣の会社の車の送迎がついているのですが、日雇い労働者が乗った送迎車の雰囲気は独特で、、、なんか乗っている人の醸し出す雰囲気でどよ~んとした空気を感じました、、明らかにヤバイ世界に足を突っ込んだ感じがあったんです。
底辺度数:★★★★★
4、集まった日雇いへの説明
日雇いは、作業現場で、他の日雇い派遣の会社から来た日雇い労働者達と合流して、現場で働く事が多いです。その時、大勢の集まった日雇い労働者達を見た時、表情、服装、靴下に穴、歯が未治療などやばさ満点でした・・・
底辺度数:★★★★★
5、日雇いの荷物置き場
今日の仕事場である作業現場の一室に日雇いの大量の荷物が集められて、事前に3の説明で顔合わせしてるので、その荷物に不衛生感すら感じる。。
底辺度数:★★★
6、物凄く暑い倉庫
夏だったのもあり、外より猛烈に暑い倉庫で、いわゆるピッキングという倉庫内を走り回る仕事~。こんな暑い中よくそんな仕事できるな~と思うけど、実際やり始めると感覚がマヒしてしまうのか~出来てしまうんです・・・
底辺度数:★★★
7、水筒持参
倉庫を走り回る仕事で、まさに命の源である水を持参しているんだけど、水を飲む場所やタイミングが決められている点、自由に飲める訳ではない点がなんだか囚人のよう~・・・
底辺度数:★★★★
8、休憩タイム
日雇いの常連の方達とコミュニケーションを取る時間、何だか彼らの表情、服装、雰囲気、会話内容がヤバイ。。。
底辺度数:★★★★★
9、ランチタイム
労働者達の唯一の憩いの時間、ランチタイム。望むと望まざるとに係わらず、日雇いの常連の方たちとじっくりとコミュニケーションが取れるお時間。表情、服装、雰囲気、会話内容がヤバイ。。。
底辺度数;★★★★★
10、仕切り屋の登場
日雇いとはまさに1日の使い捨て。そんな場末の労働者の世界にも、日雇いの古参がいて、責任感からか日雇いの代表として派遣先に挨拶したりする。日雇いというコミュニティの代表というのも底辺コミュの代表という感じで、、
底辺度数:★★★★
11、注意される
長期派遣が見つかるまでの間に日雇いをやっていたのもあり、派遣会社から電話待ちで、集合に数分遅れたら、仕切り屋に怒鳴られた。仕切り屋は多分派遣会社へ日雇いのリーダーとしての責任感からだったんだと思うけど、、なんでお前に言われないといけないんだよ!!って思った。。
底辺度数:★★★★★
12、1時間早く終わる
現場作業が1時間早く終わり、工場の正社員様達が日雇い労働者にご褒美として支払額はそのままで1時間早く帰してくれる事に。ギリギリな生活かつ肉体労働の日雇い労働者達にとって、1時間といえば1000円分でもお得で仕事が上がれることは、とてもうれしい瞬間なんです。
底辺度数:★★★★★
13、コンビニでアイス
派遣先会社が日雇い労働者にお疲れ様アイス代を出してくれる事も。日雇いやってる人って数百円をケチる生活してる人が多いから、コレも又うれしい瞬間。
コンビにでアイスを購入し、立ち仕事で疲れているために、駐車場に座って中高年が路上でアイスを食べる様が底辺感だっぷり~。。
底辺度数:★★★★★
14、帰りの車の送迎
倉庫系の肉体労働なので帰りの送迎車では、みなさん疲労感たっぷり。。
底辺度数:★★★
15、日雇い労働者同士の雑談
1日の使い捨てでも、行き帰りの送迎車は同じだし、現場も似たようなところばかりなので、よく合うメンツというのは同じようなもの。その中では特に新人さんは目立つんですよね。
最近の新しいあの子、全然出来ないわよねーとか、今度新しいコンテナーが出来たんだってとか、、会話内容がすっかり日雇いの世界。。
底辺度数:★★★★★
16、正社員を見る時
コレは長期派遣でもそうなのですが、雇用保障のない派遣から見ると、正社員ってオーラを感じるんですよ。何だか世界が違うなって感じます。
底辺度数:★★★★★
日雇い派遣で生活できるのか?
日雇いは、私達労働者の普通の世界と、ネカフェ、ホームレスが行き交う世界。そんな日雇いだけで生活できるのか?
日雇い派遣底辺感の正体とは

これが「単発1日バイト・行った先で直ぐ仕事が出来る・人間関係のストレスなし・面接なし(誰でも採用)・日払い可・送迎つき」1日を6,800円に変える世界の正体なんです。
日雇いの働き方の特徴である、仕事場の継続がない、仕事内容の継続がない、人間関係の継続がない、貧乏な生活を背景に、そこに集う人達が集まり、1日働くだけで、様々な場面で底辺を感じさせられる経験をするある意味貴重な経験が出来るでしょう。
日雇の底辺感に恐怖を感じる人は、当然自ら離れていく事でしょう。私もやばい!!と思って5日で辞めました。
「単発1日バイト・行った先で直ぐ仕事が出来る・人間関係のストレスなし・面接なし(誰でも採用)・日払い可・送迎つき」のド底辺の世界、、
そこは、、働く人の、服装、表情、暑い倉庫、自由なし、雰囲気、会話内容、ウザイ仕切り屋、いつもより1時間早く仕事が上がる喜び、アイスを奢られる喜び、帰りの送迎車の疲労感等など・・・全てがド底辺な世界なのでした・・・
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