派遣の宣伝、「自由な働き方」そんなTVの派遣の宣伝に引き込まれて派遣で働こうと考える女性は多いでしょう。だってそれはかつての私もそうだったからなのです。
でも私が正社員時代に派遣で働く女性に対して抱いていたイメージやTVなどのCMから流れてくる派遣のイメージと、実際に派遣で働いた派遣労働者としての生の実態は全く異なるものだったのです。
それではココで派遣労働者の真実の実態をお伝えしましょう。
もくじ
正社員の時、派遣に抱いていた6つのイメージとは?

皆さんは、派遣で働く女性達にどんなイメージを持っているでしょうか? 会社の仕事や人間関係が嫌だったらいつでも辞められて自由な立場。そう思っているカモしれませんね。でも
実際、派遣社員募集の広告も、「自分の好きなスタイルで働く」というものだったと思います。
以下6つが私が正社員時代に派遣で働く女性達に対して抱いていたイメージです。
- 派遣社員は自由人♪:正社員というのは、会社に一生の雇用保証を受けると代替に拘束を受けている不自由な身分。そんな不自由な会社組織に縛られず(直ぐやめられる等)メリットだけを享受できる自由人♪
- 派遣社員はリスクが取れる行動力がある人:会社を辞めるというリスクを背負えるスゴイ人
- 派遣社員は半期毎の査定の為の面接をしなくてよい:正社員時代僅かな仕事しかないし、その内容も当然何年立っても同じ内容なのに、面接するほどの内容もないので半期毎の面接が苦痛、、
- どうせ結婚するから派遣:仕事が詰まらないので、一生働くつもりはなく、専業主婦になるつもり。ならば結婚する時、正社員である必要はない為、派遣などになった
- 正社員程の給料は要らない:正社員の給与は、例えば4人家族を扶養する場合として給与設定されているので、単身だとお金が余りこんなに要らないかもと思った
- 派遣の方が時給が高い:月毎で見るのなら、派遣の方が貰っているはず
正社員から派遣社員に働き方を変えた女性達は、実際派遣に対して私の様にイメージして、派遣で働く事にした女性が多いのではないでしょうか?
派遣に対する6つのプラスイメージはデメリットでしかなかった

でもーーーーーー、正社員時代、私が派遣のメリットだと思っていたものは実は全てデメリットだったんです!! 私は厳しい現実を突きつけられました。
では1~6迄を一つづつ検証していきましょう。
1.派遣社員は自由人♪
正社員というのは、会社に一生の雇用保証を受けると代替に拘束を受けている不自由な身分。そんな不自由な会社組織に縛られず(直ぐやめられる等)メリットだけを享受できる自由人♪
→デメリット:会社が雇用保障しない分、派遣社員が仕事が嫌&人間関係が嫌だという時にいつでも契約終了と共に辞める事が出来る。しかしそれは一方、雇用主にとっても簡単にクビを切れるという事。むしろ派遣とは、雇用主側が必要に応じて労働者を簡単に切れる為に作り出した雇用形態であった事に気が付くでしょう。
2.派遣社員はリスクが取れる行動力がある人
会社を辞めるというリスクを背負えるスゴイ人
→この見方自体は正しいです。実際、会社を辞めるという事が出来る人は、リスクを引き受ける勇気や、行動力があり能力が比較的高い傾向があるんです。又、その逆に、一箇所で我慢して働く事が出来ないというルーズな人もいますが割合としてはそんなにいません。
3.派遣社員は半期毎の査定の為の面接をしなくてよい
僅かな仕事しかないし、その内容も当然何年立っても同じ内容なのに、面接するほどの内容もない
→デメリット:一見、派遣は正社員のような半期毎の面接や査定が行われていないように見えます。でも実際は正社員以上に評価に晒されているんですよ。現在の派遣は3ヶ月毎更新、派遣先から契約延長のたびに、雇用上司から、どの様に働いているのか評価されます。むしろ3ヶ月間どうせ結婚するから派遣合いに査定されているようでやってられませんヨ。
4.どうせ結婚するから派遣
仕事が詰まらないので、一生働くつもりはなく、専業主婦になるつもり。ならば結婚する時、正社員である必要はない為、派遣などになった
→デメリット:女性の結婚に雇用形態は殆んど問われません。が、数年で結婚出来るだろうというのは希望的観測に過ぎません(自分がそうです)。20代後半で女性で結婚が決まらないのは、随分奥手か、えり好みが激し等、結婚しにくい要素を持っているんですよ!その場合数年後には結婚という自体にはならない(←キッパリ)
5.正社員程の給料は要らない
正社員の給与は、例えば4人家族を扶養する場合として給与設定されているので、単身だとお金が余りこんなに要らないかもと思った
6.派遣の方が時給が高い
月毎で見るのなら、派遣の方が貰っているはず
→実際、派遣社員になった場合、正社員と比べてどの程度差が出るのか、次に私の経験からまとめてみました。
正社員vs派遣社員 給料の比較

では、都内一般事務の正社員vs派遣社員の一ヶ月の収入を比べてみましょう。正社員は私が正社員時代の給料、派遣は時給1500円で計算しています。
正社員収入 264万(22万/月)+100万円(ボーナス2回)=364万円
派遣社員収入 288万円ー18万円(交通費自前 1.5万/月×12ヶ月)=270万円
*1500円/時給×8時間×20日
私の場合、月単位で見ると、月で貰える給料は、派遣社員>正社員(24万円>22万円)だった事は事実です。コレは予測どおりですね。最初から分かっていた事でした。
しかし派遣社員の給料は正社員と比べて年間収入が100万円程落ちるのが実態でしたね。派遣社員の収入が正社員と比べて低いのその理由は以下の6つが原因でした。
1、ボーナスなし、
2、交通費支給なし
3、昇給なし
4、雇用保障なしで3ヶ月更新
5、定年退職金なし
6、無職の期間は当然国民年金になるので、年金支給額が減る
派遣&一人暮らしの家計簿

派遣社員だった時、私の一人暮らしの生活はカツカツでしたよ。
家賃: 6万円
食費: 3万円
公共料金:1万円
交際費: 2万円
保険: 2万円
―ーーーーーーーーー
合計:14万円
派遣の月収を22万円とする場合、月8万円余る事になりますね。コレだけ見るとそんなに悪くないと思うんですが、でも派遣にはボーナスも保証も老後のお金も無いんですよ??
契約もいつ切れるか分かりません。切れた時も3ヶ月は、生活できるお金を貯金しておく必要があるんです。
ですからカツカツですよ。温泉旅行だって怖くて行けないし、ブランド物も買えないし、怖くてお金を使えませんでした。
私はこの現実を体験したきかなーり唖然としました。同じ労働をしてしかも派遣は私は凄く理不尽を感じます。コレが派遣社員が置かれている派遣の貧困の実態ですよね。
コレが、非正規と正規労働者の給料や雇用保証から来る生活レベルの違いなんですよね。。
正社員だからこそ、得られているメリット。ハッキリ言ってそれは空気みたいなもので意識できないモノなんです。コレを失うのがどれ程コワイ事なのか、ちゃんと考えてから会社を辞めましょう~。
派遣労働者は労働ヒエラルキーの最下位に!!

社会は、ぶっちゃけ、階層社会、序列社会です。企業の格、企業内での役職、学歴、男女の性別 など等人間は序列の中で生きています。
私の様に人を横並びに見る人というのは少数なんです。大半は常に上下を図って査定している訳ですね。
そんな社会の中で労働形態というのはこの序列のヒエラルキーでもありますよね。大企業正社員>中小企業性社員>パート>派遣というのがヒエラルキーだと感じます。
企業に拘束されるのがヤだ、というのは人間としては健全な心理だと思うし、そう思わない人より、実は総合能力は高いのです。
でもそれだけの精神的エネルギーを使って会社を辞めたのに、結果的に、「自由な働き方」という宣伝文句につられて働いてしまった。
でも真実は雇用の責任取らなくていい使い捨ての便利ゴマとして使う為に、自由な働き方としてキレイな宣伝文句で人集めしただけですよね?
だらだら正社員で何もしないで給与を貰っている人がいる一方、派遣社員は、保障もない薄給で、首にならないよう顔色を伺って働かないといけない。コレが派遣の実態だったんです。
普通なら、雇用形態が軽くなるにつれて、賃金が安くなるにつれて、仕事が楽なるのが妥当でしょうに。
雇用形態、賃金形態が、正社員>派遣>パートなんだけど、実際の難易度は、派遣>パート>正社員になってるんだよね。
派遣は雇用の立場が低い割には、3ヶ月更新というおどしで、高い成果を期待される。その上保障もなく、収入が低く、社会的立場が低く、派遣は見下されている。。
よくやってられますよね。私達~~~。ハッキリ言って、企業が雇用保障しないなら、会社員として働く意味が無いんですよ。だからパートの方がいいんです、直雇用だから。
例えば個人で働く場合、将来の収入を考えて働きますよね、貯金しますよね。でも派遣の場合、将来を保障しないんです。将来を保障しないなら会社員やる意味ってあるんですかね??
派遣で働いてメリットのある人

ですから、派遣制度は、デメリットをよく理解して自分にとってプラスになるように使いましょう。派遣社員として働いてメリットがあるのは下記の場合です。
1、若くて色々な仕事にチャレンジしてみたい
まだ若くて、人生経験を積みたい、色々仕事にチャレンジしたいというチャレンジ精神旺盛な人(注:でも、その能力が企業で役立ち収益が増えるという事は有り得ません、基本年功序列なので)
2、紹介予定で働く
中小企業やベンチャー企業の下見として、正社員雇用制度、紹介派遣を利用する。(コレは非常にいいと思います。そもそも会社を辞める人は中小やベンチャーに向いてる人が多いと思います。でもハッキリいって名も知らない中小に入るのは心配だ。ベンチャー企業で自分が通用するのか流石に心配だ)
3、正社員雇用がない仕事
本当に意欲が持てる仕事があって、その仕事が正社員雇用がない場合。
4、旦那が正社員
結婚していて、旦那さんが正社員で働いている為に、家計の補助として働く場合は、金銭的には問題ないですよね。
5、その他
1~4の状況4には当てはまらないけど、派遣のデメリットを充分理解しても、なお派遣で働く事にメリットがある場合
派遣よりパート、パートより正社員
自由な働き方=派遣に憧れている皆さんー。現在正社員の立場で、派遣で働く女性になんとなく憧れを持っている、派遣のCMが何となくカッコいい等。派遣で働く事に憧れる女性は多いと思います。
しかーーし!!元々、派遣とは雇用主が労働費削減に繰り出した雇用形態に過ぎません。それを、派遣会社が登録派遣スタッフを増やす為に宣伝の為に「自由な働き方」と謳っているに過ぎないのが派遣の実態なんです。
若くて色々な仕事にチャレンジしたい、紹介予定派遣で働く、意欲が持てる仕事があるけど正社員雇用がない、旦那が正社員なので生活費の心配がない等の理由でない限り、派遣で働く事は、ストレス以外の何物でもないでしょうね。
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ブログの作成者ふろむさんにお会いしたい(笑)⇒独身非正規おんな ふろむです
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