非正規の割合37.5%
現在、派遣やパートなどの非正規の割合は37.5%なのだという。かなり多いというのが私の印象である。そしてその分、非正規であるが故に影で痛い目に遭っている人も沢山居ると思うのである。
私が学校を卒業した時、希望すれば誰もがどこかの会社に正社員として入社した。
派遣という選択肢もなく、当時派遣とは殆んど知られていなかったと記憶している。新聞の宣伝に派遣の宣伝はあったけれど、派遣で働くという選択肢は一般に全く浸透していなかったのだ。
その為、私が正社員の時、社内も取引先も当然、正社員ばかりだった。正社員である事は当たりまでだった。そして5年程経った時、会社の女性の事務職を正社員で採用する事を辞めて、派遣で採るようになった。だから周囲は大半が正社員で極僅かな派遣がいたのみだった。
30歳で正社員を辞めて、バイトを始めた時、そこは数百人のバイトでまわしていて、そのバイトを回すのが正社員の仕事だった。バイトの割合は90%だった。
この時、私は、世の中には大量にフリーターで生活している人が居る事を知って驚いた。
派遣をやってた時は、派遣社員ばかりが沢山いる部署とかが多かった。
非正規の割合は、職場によりかなーり偏りがあるので、一概には言えないけれど、全体をおしなべると37.5%になるのだという。
非正規が増加して生活破綻してる人っていないの?

でも、そんなに派遣やパートで生計立ててる人が増えてるのに、生活に困ってる人破綻してる人のニュースって騒がれています? たまにはTVで特集組まれてるかもしれないけれど、TVで見るとちょっとリアリティに欠けるとかあるかもしれないけど、というか社会でそれ程問題にされないのは何故なのか? と疑問に思うわけだ。
でも実際は、ホントギリギリな生活を強いられている人ってたーくさん居るし、しかも派遣って時点で常に不安と隣り合わせで、精神衛生上よくないですよね。
それに、TVでは特集組まれないかもだけど、身近な親戚、近所を見てみると、破綻気味で大変な思いしている人まーーったく珍しくありません。むしろそれが普通の状態だ。
家族というセイフティネット
実際の所、大半の人間は、家族というセイフティネットがまだ機能していて何とか持ち堪えられる人が大半だからという事になるだろうか。
だって私の世代から大量発生したフリーターもニートも、親が正社員であれば生活出来るから成り立つ訳だしね
独身であれば、例え自分が派遣やバイトでも、親が正社員で年金をしっかり貰っていれば、そんな親と一緒に暮らせば、生活は普通に成り立ってしまう。
私事でいうのなら、私が現在生活出来るのも明らかに親の家に住んでいるからで、もし一人暮らしだったらとっくに生活出来なくなっているはずなのである。
結婚というのは、ある意味自らセーフティーネットを作る行為とも言えると思う。心理面でも金銭面でも。長い人生、イロイロ大変な事もあって、お互いの危機をフォロー出来る様な関係が私の理想ですけどね。
でも現在の様に、私の様に、結婚出来ない、そして親がそのまま年を取り、両親が最終的に亡くなる。私には姉は居るけれど一人っ子も多いでしょ、そんな時、心理的なセーフティネットなんて無くなるんですよね。
勿論、本当の親友が居るとかの人はまだいいけど、大半は居ないですからね。
そんな時、金銭面において、正社員の職が無い派遣などの独身女性ってどうなるんだろう?って。鬼気迫るでしょう?
多分現在は、正社員の保障された仕事がなくっても、そこそこ健康で問題なくやっている。でも若くて大病する人だって自分の健康には自信があったはずだけどね。
今は、自分の家族のセーフティネットに助けてもらって、生計が成り立つのだろうけれど、いつかそれも出来なくなる時がくる。勿論それは老後やってくるかもしれないけれど、その時あんまりお金が無かったらどうするのだろうか?
これは本当に自戒をこめて言っているのである。派遣やバイト生活は辞めましょうと。
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