もくじ
ゲッ 私は貧困中年ー
貧困中年の大半は、非正規労働者達。
彼&彼女達も、新卒当時は、人並みに正社員として企業に就職し、終身雇用の切符を得た者も多かったはず、
しかし、現在は中年フリーターの貧困層へ。
そんないわゆる団塊ジュニア世代の貧困中年、社会でギリギリの生活をしている中年フリーターにスポットを当て、彼らが貧困中年になるまでの流れや、生活、思いの生告白した本があります。
「下流中年 一億総貧困化の行方」
雨宮処凛・菅野稔人・赤木智弘・阿部彩・池上正樹・加藤順子 共著
あらすじ
現代社会において企業は神であり、神に選ばれないと、労働者として正社員になれないと、並の生活が送れない現代社会。
非正規のまま中年になれば、年齢とともに、健康、若さ、体力、職業的立場により人間関係を失っていく現実。。
「40代の貧困層って、自分が一生低所得で暮らしていくこと、現実に期待できるベストの状態が現状維持で、さもなければ下がっていくだけだってことは悲しいほどよくわかっている」
団塊ジュニア世代の中年フリーターの貧困にスポットをあて、同世代を生きる6人の著者達が生で見てきた時代を論じます。
私も団塊ジュニア世代(アラフォー)に該当し、正社員の職を持たず&未婚という笑えない状態なので、まさに自分の事って感じです。。
企業は神であり、会社の社員は経営者の理想を実現する為の歯車であり労働者の生殺与奪件を握ってる
高度経済成長期は誰もが望めば正社員になれた
労働者は企業で働く事で精神的な充足感を得る(お金、家庭、尊厳、満足感)
正社員が生きる人生と非正規が生きる人生を、親戚などと比べてみたらいいと思いますよ。
同じ職場で同じ仕事をしているので気が付かないかもしれませんが、家族が持てるか(経済的・心理的包括の有無)、
属性の劣位と対人関係、継続的な人間関係の有無(職場)、交際費などかなり大きな違いが出てきますから~。
40過ぎれば色々な可能性が年を取るにつれて閉じてゆく
体力、健康、結婚の可能性、正社員になれる可能性が減ってゆく
得に非正規で働いている女性って、いつか結婚するから非正規(派遣やパート)でいいやっと思って働いていた方って多いと思うんです、てか自分がそうです。
でも結婚も出来ず、非正規で年齢だけが経ち、、独身アラフォーの4割は非正規になってしまいました。
下流化のリスク
経済的自立・人との繋がり・自尊心といったその人固有の資産を失う事で下流化のリスクは一気に高まる
社会で一番下流化し易い人達はコミュニケーション能力の差が大きいですよね。そしてこのコミュニケーション能力は、家庭環境の親との関係です。
問題を抱えている人は、社会でも劣位に立たされやすく、困難な人生を歩み易いという現実があるでしょう。
下流中年12人のルポ
一度レールから外れると社会的撤退を余儀なくされる、そんな12人の生ルポ
生活と言う意味では、正社員に成るのが当然一番良い。でも途中で別の何か大切なモノを手に入れる人達。
自分の人生で何を手に入れたいか考え豊かな人生を送るヒントになるのではないでしょうか。

現在、20代や30代の若い非正規さんたちは、まだ、時間や、未来の可能性や、エネルギーがあるから現状イロイロ大変でもやっていけるんです。
でもこれが中年に差し掛かると、体力、健康、結婚の可能性、正社員になれる可能性が現実的に減ってゆくんです。単なる冴えない貧困中年に・・・
まだ若くて人生の時間に余裕があると~その時になってから考える、と思うかもしれませんね。
結局ギリギリに追い詰められるまで何もやらないタイプなのでしょうか。。(私がそういうタイプです)
でもそれまでに、非正規である事で、若い時間、精神的なエネルギーを大量に消耗し、目先の3ヶ月の生活の目処しか立たない、貯金はない、とういう生活に陥ってしまいますよね。
女性の場合、自分の仮の姿として、非正規で働いている方が多いと思いますが、でもそのまま中途半端なまま年を取り、
単なる中高年フリーターになったらどの様な未来が待っているのかー。。
勿論、正社員の旦那さんと結婚できればいいのですけど~、結婚率を見ると~残念ながらそうは上手くは行きませんよね、、
もし結婚できなければ、そこに待っているのは、中高年という年齢、正社員の職なし、貯金なし、
経済的な&精神的な保護になりうる家族なし(旦那さんや子供達)という3大無し生活が待っているだけですよ。
下流中年は未来の下流老人に・・・中年非正規にはどんな人生が待っているのかこの本を読んで、このまま非正規で非正規で生活した場合の未来を知って下さい。
仕事にしろ結婚にしろ自分が出来る事は何か、よく考えてみてくださいね。
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